今回は錆漆を塗る工程です。では早速どうぞ!
錆漆とは?
錆漆とは
錆漆は砥粉と生漆を同量混ぜ合わせた物です。仕上げの前段階に錆漆を塗る事で滑らかな肌に仕上げます。
最後の金粉等を蒔く前の大事な段階です。
乾燥させるにはムロに入れて4〜5日間待ちます。
前回はメンディングテープで終えました。
今回は仕上げ前の錆漆です。早速塗った物がこちら。※錆漆は上記の通り、砥粉と生漆で作ります。
こんなになりました。分かりますか?メンディングテープが良い感じです。さらにアップしましょう。
今回は初めてニューの、掘りこんだ箇所にも錆漆を塗り込みました。
バックビューはこのようになってます。
工程・メンディングテープを外す
ではメンディングテープを外して行きます。
この段階で、陶片は結構ガッチリくっ付いています。
アップもどうぞ。黒々とした漆が良いですね〜。
工程・錆漆を砥石でならす
そしてこの後は錆漆を削っていきます。その削り方ですが砥石を使います。
こちらは金継ぎキットに入っていたものです。砥石の使い方は、初めに水に浸しておいてから使います。
水に浸した砥石で錆漆を少しずつ削りながらならしていきます。しかし、意外と地味に時間がかかります。
全体的に広範囲な箇所を削る為、途中から彫刻刀で余分なはみ出ている錆漆を削りとりました。
その後に砥石でならして修理。最終的にはこのようになりました。
この写真からわかりますか?錆漆を塗る前に比べて、少し表面がなだらかになった様です。
この後は気になる箇所がまだ有れば錆漆を再度施すか、無ければ次の工程に移ります。
次回は砥いだ箇所のチェック、そして次の工程にいきます。
本日はここまで。お付き合い頂きありがとうございました。
いちご