こんにちは。金継ぎ日記、早くも5回目です。
今回の内容はこちら
【刻苧漆】とは?
生漆と、御飯をすり潰した続飯(そくい)を混ぜ合わせて粘りけを出し、刻苧綿や木粉(又は砥の粉)を混ぜて硬さを出した物。欠けた陶器の埋め合わせ、パテの役割があります。
【刻苧漆】の作り方
①続飯(そくい)を適量滑らかになるまでヘラで練ります。この時の量は埋め合わせる箇所に合わせて調整します。
②滑らかになった続飯に同じ量の生漆を混ぜ合わせ、しっかり混ざるまで練ります。
③しっかり混ざった物に刻苧綿を適量混ぜてさらに練っていきます。
④最後に木粉か砥粉を適量混ぜて練りあげます。※最終的に耳たぶの硬さ位といわれてます。
こんな感じになります。見た目は赤味噌みたい、、
【刻苧漆】を塗っていく
この後は、完成した刻苧漆を欠けている場所に塗り込んでいきます。
塗り込む際は竹のヘラなどで少しづつ取って塗っていします。
本当はこの作業時に、マスキングテープで汚れない様にする方が綺麗に仕上がると思います。今回はダイレクトに塗り込みました。
欠けた場所や、隙間以外にも継いだパーツの段差を無くすため、継ぎ目にもなりました。
最終的に余分な箇所は削るので、少し厚めが良いと思います。
メンディングテープをサボったので、周りが少し汚れてしまってます。性格出ますね。。
しっかり裏側も塗っていきましょう。
【ムロ】の中で乾燥させる
全体に刻苧綿漆を塗り込んだ後はいつもの(ムロ)に戻します。※おさらいですが【ムロ】は密封出来る箱の事です。
この時は必ず濡らしたティッシュ、キッチンペーパーなどをムロの中に入れて、適度な湿度を保ちましょう。
何故ならば漆は湿気が無いと固まらないのです。
今回のまとめ
・補修箇所に合わせて続飯(こくそ)を練り上げる。
・刻苧漆は耳たぶの硬さまで調整する。
・乾燥には2週間程かかる。
・乾燥には湿度が必要。ムロの中で程よい湿度を保ちながら乾燥させる。
今回の作業で半分ほどが終了しました。
次回は刻苧漆を削り、欠けが埋まったかを確認していきます。
いかがでしたか?本格漆継ぎにトライしたくなりましたか??
これからも金継ぎに興味がある方のために、いちごが金継ぎ日記を掲載しますので、是非とも金継ぎの楽しさを知っていただきたいと思います!
本日も最後までありがとうございました!
いちご