今回は錆漆を塗る工程です。では早速どうぞ!
錆漆とは?
錆漆とは
錆漆は砥粉と生漆を同量混ぜ合わせた物です。仕上げの前段階に錆漆を塗る事で滑らかな肌に仕上げます。
最後の金粉等を蒔く前の大事な段階です。
乾燥させるにはムロに入れて4〜5日間待ちます。
前回はメンディングテープで終えました。
今回は仕上げ前の錆漆です。早速塗った物がこちら。※錆漆は上記の通り、砥粉と生漆で作ります。
![](https://ichigonichinichi.com/wp-content/uploads/2022/03/274D573E-49E0-4395-9CFC-435B3F076D10-1024x1024.jpeg)
こんなになりました。分かりますか?メンディングテープが良い感じです。さらにアップしましょう。
![](https://ichigonichinichi.com/wp-content/uploads/2022/03/FCEC3919-4954-43EE-BEEE-3A2B15B89863-1024x1024.jpeg)
今回は初めてニューの、掘りこんだ箇所にも錆漆を塗り込みました。
![](https://ichigonichinichi.com/wp-content/uploads/2022/03/C4E96D6A-9C16-4842-AF5C-D93C8EF04344-1024x1024.jpeg)
バックビューはこのようになってます。
工程・メンディングテープを外す
ではメンディングテープを外して行きます。
![](https://ichigonichinichi.com/wp-content/uploads/2022/03/51D7483F-549F-48EB-8B3E-FAAEC1DA7EDF-1024x1024.jpeg)
この段階で、陶片は結構ガッチリくっ付いています。
![](https://ichigonichinichi.com/wp-content/uploads/2022/03/393A0C13-9C64-4F9A-A01E-F5F05A92DE02-1024x1024.jpeg)
アップもどうぞ。黒々とした漆が良いですね〜。
工程・錆漆を砥石でならす
そしてこの後は錆漆を削っていきます。その削り方ですが砥石を使います。
![](https://ichigonichinichi.com/wp-content/uploads/2022/03/FF1A8BD1-15AB-48E6-BC7E-7DF8C8D016CE-1024x1024.jpeg)
こちらは金継ぎキットに入っていたものです。砥石の使い方は、初めに水に浸しておいてから使います。
水に浸した砥石で錆漆を少しずつ削りながらならしていきます。しかし、意外と地味に時間がかかります。
全体的に広範囲な箇所を削る為、途中から彫刻刀で余分なはみ出ている錆漆を削りとりました。
その後に砥石でならして修理。最終的にはこのようになりました。
![](https://ichigonichinichi.com/wp-content/uploads/2022/03/D24D9B91-50FA-4FDA-8C0A-75725FF6B878-1024x1024.jpeg)
この写真からわかりますか?錆漆を塗る前に比べて、少し表面がなだらかになった様です。
この後は気になる箇所がまだ有れば錆漆を再度施すか、無ければ次の工程に移ります。
次回は砥いだ箇所のチェック、そして次の工程にいきます。
本日はここまで。お付き合い頂きありがとうございました。
いちご